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 ゲーム業界を取材し続けるジャーナリストであり、TVディレクター、橘寛基がお送りするコラム&ニュース。独自の切り口で最新ソフトや業界の動向、注目のゲームクリエイターなど、現場の取材からゲームの今を伝える。

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2010.09.06

第213回 「次世代機」!? 東京ゲームショウ2010

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▼モンハン3rdは12月1日

 9月16日木曜日より、東京ゲームショウ(TGS)2010が開催される。(一般公開は18、19日)ショウを目前にしてメーカー各社の特設サイトも続々と公開され、出展内容や目玉ソフトが明らかになってきた。


 今年の一番人気は「モンスターハンターポータブル3rd」(カプコン・PSP用)になるだろう。先週、12月1日という発売日と今回のTGSで体験出来る事が発表された。かなりの混雑が予想されることから、カプコンは一般公開日のみならずビジネスデイも整理券を配布するという。


 そんな中、目を引いたのは主催者であるコンピュータエンターテイメント協会(CESA)から送られてきたプレスリリースだ。



▼「次世代機」?

 9月1日付の「出展社予定タイトル・出展ブース内容発表!!」と題されたプレスリリース、この中で723タイトルの届け出があったものから公表できる630が明らかにされている。機種別タイトル数を見るとニンテンドーDSの109タイトルやPSPの40タイトルが目立つのだが、その項目に何と「次世代機」というものがあり、1タイトルが出展予定とされているのだ。


 次世代機の説明は「今後発売予定のプラットフォーム」とだけ書かれており、マシンを特定していないが、今ゲーム業界でそう呼べるものは「ニンテンドー3DS」しかない。


 ゲーム業界では「常識」であるが、任天堂はTGSに出展しない企業である。その上、今年は9月末に3DSの発表会を予定しているという情報がある。従って今回のTGSは、日本で行われる世界最大級のゲームショウであるにも関わらず、日本の老舗企業が発売予定の注目のハードが見られないと予想されている。


 しかし主催者のリリースには、「次世代機」という項目が存在したのだ。



▼3DSのソフトは

 あまり引っ張っても読者のみなさんに申し訳ないので結論から言うと、この「次世代機」はソフトではなく、ビジネスソリューションコーナーに出展される開発ツールのようだ。CRI・ミドルウェア社の出展予定タイトルの中に、プラットフォームを「新世代機」(次世代ではなく新世代)とされた開発ツールが確かにある。開発ツールとはゲームソフトを開発するためのソフト(道具=ツール)であり、一般のファンには関係ないものと言っていいだろう。


 しかしその一方で、あるメーカーの開発者が海外メディアのインタビューに対して、3DS用のソフトをTGSで見せる可能性があるという発言をしている。ただこれはおそらく映像出展で、各ブースのスクリーンで流されるタイトル紹介ビデオに入っている程度であろう。加えて一般の来場者は入れない商談ブースで、一部の取材者やバイヤーに見せるのかもしれない。実機での展示や試遊は、会場ではないと考えるのが無難だ。



▼不思議なゲームショウ

 日本のゲーム業界に所属する方からすれば、任天堂がTGSに出展しないことも今回3DSが会場で見られないことも当たり前というか、ある意味で常識であろう。逆にもし3DSの出展があったなら、話題騒然となるはずだ。


 ただ既に海外のショウで公開されているものが、本国であるはずの日本のショウでは見られない。普通に考えれば不思議なことであり、今年も会場でテレビやラジオのスタッフに「任天堂は?3DSってどこですか?」と聞かれるのかもしれない。


 この不思議な状態をなんとか解消できないものなのか、業界の「常識」や「習慣」で考えずに、抜本的な解決策を模索すべきだろう。



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