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内容紹介

2009.3.23

第155回 キタ!キタ!キタのか??? PS3


▼3週連続TOP

 PS3の調子がよい。3週に渡ってソフト売り上げランキングの首位を確保しているのだ。「龍が如く3」(セガ・2月26日発売)、「バイオハザード5」(カプコン・3月5日)、「無双OROCHI Z」(コーエー・3月12日)が、相次いで発売されたためだ。


 販売店に聞くと「どれも予想以上」と言うが、これはおそらく3月末に発売される予定だった「ドラゴンクエストIX」(スクウェア・エニックス)を見越して、発注数が少なめであった事も関係しているであろう。とはいえハードも3月に入ってWiiを上回るペースで動いており、今現在PS3に追い風が吹いていることは間違いない。


▼間もなく300万台

 本体も国内累計300万台を間もなく突破する。ハードの300万台という数字は、かつて国内でそのハードがビジネスとして立ちゆく上での最低ラインとも言われていた。仮に3人に1人がソフトを購入すれば、ミリオンヒットになる計算である。

 今までの国内PS3ソフトの最高は「メタルギア ソリッド4」(以下MGS4・コナミ)の約70万本である。では最近発売されたPS3ソフトが、これを上回る事が出来るのであろうか。


▼ミリオンヒットは?

 結論から言うと冒頭の3タイトル、国内100万は厳しいと言わざるを得ない。理由は初週の数字だ。実は「MGS4」は、初週で50万弱を売上げているのだが、「龍が如く3」や「バイオハザード5」は30万台に留まっているのだ。(※)

 ほとんどのゲームソフトは、2週目以降売上数が急激に落ちる。例えば「龍が如く3」は初週約36万が2週目は約6万だ。最終的に初週の2倍程度売れれば国内ではよい方と言えるだろう。

 もちろんこの売れ方には例外もある。任天堂ソフトにはじわじわと売れ続ける傾向が強いのは有名だが、他社でも「モンスターハンター」シリーズの例がある。過去には最初の「バイオハザード」や「真・三國無双」もこのケースで、無名のソフトが口コミで面白さが伝わりブームとなるときだ。


 ※「バイオハザード5」はXbox360版を加えると40万本を超える。


▼一般にアピールする「ワクワク感」

 しかし残念ながら今回のPS3タイトルは、シリーズとしてある程度安定したものだ。これから口コミで、じわじわと広がる可能性は少ないだろう。

 結局ここにPS3の問題がある。面白さが話題になるような作品がないのである。画質はよいものの、ソフトの面白さ自体はプレステ時代からほとんど変化していないものが多いのだ。


 DSが「脳を鍛える大人のDSトレーニング」などの新機軸のソフトで、Wiiが「Wiiスポーツ」など新しいインターフェイスで巻き起こしたような、一般消費者にアピールするワクワク感や、やってみたいと思わせるアピールが薄いのである。「アフリカ」や「リトルビッグプラネット」のように野心的な作品もあったが、広く話題になるようなムーブメントは起こせなかった。だから300万台売るのに、これだけの時間を要しているのだろう。


 もしかするとPSとPS2の大成功の印象が強く、PS3に期待しすぎなのかもしれない。ただ3週間ソフトがトップをキープしても、以前のような勢いが今のプレイステーションには感じられないのだ。


▼PS3ならではの

 もちろん現在のゲームビジネスを考える場合、世界規模で捉えるべきだろう。「バイオハザード5」は世界ベースでの出荷は400万本(Xbox360版を含んだ数字)もある。国内ミリオンなど、たいした問題ではない。PS3本体も全世界ベースでは2000万台を超えている。


 ただし2000万という数字はXbox360にも勝てない3番手を意味する。日本以外では、主力ソフトをPS3だけで発売するソフトメーカーは存在しないのが現実である。このままではPS3が、一部のコアゲーマーのためのマシンになってしまうという不安はどうしても拭い切れない。


 必要なのはPS3ならではの新しい面白さを持ち、それを広く一般にアピール出来るソフトの登場であろう。SCEは自力で、ワクワク感を与えるソフトを作り出す必要に迫られている。


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